チェコ生活 雑記

スリに遭遇した時の話

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スリにご注意

私プラハ7年目ですが、一度だけスリに遭ってしまいました。その時の教訓も含めてこちらでご紹介したいと思います。長くなりますが!

それは寒い冬の昼下がりでした。

時は師走。町中がクリスマスムードで色めきだっている時期です。各地でクリスマスマーケットが開催されています。
プラハの旧市街広場は、ヨーロッパ一美しいクリスマスマーケットに選ばれたこともあり、観光客でごった返しています。

チェコ在住3年が経とうとしているある主婦は、生後半年の赤ちゃんを連れてそのクリスマスマーケットに足を踏み入れました。
ここには、チェコ一大きなクリスマスツリーが飾られていて、毎年どんなデコレーションがされるのか、注目の的です。キラキラしてはいるんですが、チェコのイラストレーターのオーナメントを飾ったり、ジンジャーブレッドをモチーフにしたりと、どこか素朴さを残した飾り付けが可愛くて人気です。


この主婦もそんな目玉を楽しみに出かけて来ました。赤ちゃんは、ベビーキャリアで抱っこしています。交通機関や、石畳の街中なので、ベビーカーは避けました。


12月ですから、気温はほぼ0度。刺すような寒さ対策に、モコモコのダウンコートを着用しています。そしてマフラー、帽子。視界もやや狭められています。
そしてカバンは、ショルダーバッグを斜めがけ。ショルダーバッグは、物を入れる部分が横、もしくは前に来て、なおかつ手で押さえながら歩けるので安全だと思っていました。いえ、実際普通のリュックよりは断然、安全なのです。手で押さえておけば、ちょっとした変化に気づきやすいですからね。

という思い込みがまた、危険に拍車をかけていたことに、この時の主婦はまだ気づいていない・・・。


さらに赤ちゃんを連れて、人の多い場所にいくのですから、赤ちゃんの様子が気になります。苦しくないかな、機嫌悪くないかな、人に押されないようにガードしなきゃな・・・。
視界も悪く、注意も赤ちゃんに行きがちな状態で、スリのメッカ旧市街広場に足を踏み入れるわけです・・・。あぁ、もうこの時点で怖い。

ついでに買い物したい。

クリスマスマーケットには、たくさんの屋台が出ています。チェコ町歩きの定番、トゥルデルニークなどの食べ物をはじめ、オーナメントやお土産品まで様々です。
クリスマスツリーを先日購入したこの主婦。せっかくなので、マーケットでかわいいオーナメントを買おうという目的も持っていました。
しかし、まてよ。ん?現金が全くないな・・・。
屋台ですので、おそらくカードは使えません。マーケット最寄りの駅近くの銀行ATMでお金を引き出しました。4000コルナ(約二万円)です。
普通に引き出し、何の気なしに出て来ました。
思えば、もしかしたら、ここからヤツらに目をつけられていたのかもしれません・・・。

そして寄り道。

旧市街広場の近くには、日本食材も売っているコリアンショップがあります。お味噌やら海苔やらおだしやら、現地日本人の必要品が買える、貴重なお店。自宅はわりと遠方なので、このお店に来れる機会も少なく、どうせ近くを歩くなら寄って帰ろう、と思ったわけです。
ついでに必要だったものも買えて、満足気な主婦。手提げ袋がひとつ、荷物に加わりました。注意散漫状態に拍車がかかりました。

いざ広場へ。

予想通り、旧市街広場につづく道から、もうすごい人です。
クリスマスツリーや、その周りのデコレーションをひととおり周り、写真を撮りました。今年のもなかなかいいね〜でも去年の方が良かったな、なんて、何目線か分かりませんが批評してみたり。

さて、屋台の方へ。気になったお店を冷やかしながら、素敵なオーナメントを売っているお店には目星をつけ、ぐるっと一周しました。いえ、一周どころか、数週、あっちこっちウロウロしました。
こんな小さな赤ん坊を連れてひとりで観光している人はなかなか見かけませんが、赤ちゃんは分厚いコートに隠れているので、遠目から見たら完全に一人旅をしている観光客だったでしょう。
そして、よし、あそこで買おうと決め、そちらに足を向けました。割とマーケットの真ん中の方にあったので、仕方なく、人混みの流れに乗るように、他の観光客の後ろについてゆっくり歩いて近づきました。左右も人ごみ、前にも(いつの間にか後ろにも)人がいます。すれ違う人とも、体が触れるくらいの距離感です。

その時です・・・。

前の人が、ピタと止まりました。向かいから来た人を優先して立ち止まったのかな、くらいに思いました。ほんのわずか数秒の間でしたが、そこで立ち止まっていました。
後から思えば、まさにこの時、やられたのだと思います・・・。
すぐに動き出したので、全くなんの疑いもなく、再びお目当の屋台に向かって歩き出しました。
屋台で綺麗なオーナメントを見て、あれにしようかなこれにしようかな吟味し、さんざん迷ってよし決めた!と、店員さんに話しかけ、注文しました。
いざ、支払いをしようと、カバンに手を伸ばしたところ・・・。

まてよ、カバンが空いてるぞ。

一瞬で、嫌な予感。し、閉め忘れて歩いてた??・・・いやもう、予感レベル通り越して、たぶんアレだけど信じたくないぞ、え?え?という焦りの気持ちで、カバンの中を確認。がさごそ。無い。ポーチなど余計なものを全部出して見ても、無い。財布が無い!!!!


急に青ざめた主婦を見て、店員さんも状況を察し、同情した顔でなんだか助言をしてくれましたがもう耳に入っていません。

どうしよう、どうしよう、あぁ・・・。あぁーーーー!!!!

とりあえずその場を離れ、旦那にケータイで電話しました。メールで日本の実家の両親にも報告し助けを求めました。そしてとにもかくにも、クレジットカードを一旦止める手続きをしました。日本のカードについても、両親が手伝ってくれたのですぐに止めることができました。(電話やネット回線があれば自分でももちろん出来たのですが、気が動転しているしそれどころじゃなかったです。寝に行く直前だったのにすぐ対応してくれた両親に感謝しかありません。)

そして教訓を得る。

こうしてこの主婦は、一万円以上の現金を失い、クレジットカードも失い、お気に入りのお財布をも失いました。そして旦那様に「観光地を歩くな」と、きつくお灸を据えられました。
バッグごといかれたのではなかったので、在留カードとケータイが無事だったのが不幸中の幸いでしたね。

非常に痛い勉強代となったわけですが、こんな私から在住者の方々にお伝えしたいことは、

  • 不用意に人の集まる場所に行かない。特に中心の観光地。
  • 気を緩めない。慣れて来た頃が一番危ない。

旅行者は、観光地こそを目的で来ているので、

  • とにかく対策をしっかりする!

こちらのページでもスリ対策に触れていますので、ぜひ読んで見てください。

また移住・旅行どちらの場合にも、いざという時クレジットカードを停止する方法を確認しておくこと!
私は三井住友VISAカードを持っていたので、オンラインのサービス「Vpass」にログイン出来ればすぐに停止手続きが可能でした。それが出来なければ、デスクに電話をかけて連絡です。連絡先もメモってあれば万全です。

あと、観光地近くのATM利用も気をつけてください。出入りを見ている気持ち悪い人が近くにいるかもしれません。少しでも変だなと感じたら、その場を立ち去るようにした方がいいです。現金の持ち歩きは必要最小限にしましょう。


以上、ある主婦さんの体験談を長々と書きました。どういう状況で、どういう点がまずかったのか、より詳細に書くことで、読んでくださっている方が気をつけるべき点を実感してくれたらな、と思い、このような長い体験談になりました。
少しでもお役に立てれば、幸いです。

ちなみに、後日自宅近くの警察に行き届けましたが、「なぜ取られた時すぐに届け出なかったのか?」と言われました。無くしたと思ったら、すぐ、そのあたりをパトロールしている警察に報告しましょう。
中身を抜き取られて、側だけ帰ってくるケースもあるようですが、私の財布は結局、見つかりませんでした。(涙)

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